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2005年 04月 19日

「ル・コルビュジエのメイクアップ」



期間: 2005/04/18~2005/07/01

近代建築運動では形態と構造の一致が求められました。各時代の建築様式をカテゴリー化し、気に入った様式を選んでファサードをつくるカタログポンの歴史主義は否定されたのです。

世紀の変わり目において、建築には、構造は建築の表層を支える裏方ではなく、構造の合理性がそのまま建築の表層を形作るような構造と表層との連関が求められ出しました。

よく例に出されるのがO.ヴァグナーの「ウィーン郵便局」(1906)です。ここでは外壁が大理石板で覆われていますが、それを留めるアルミ鋲がそのまま露出しています。用途としては鉄骨を繋ぐボルトと同じですが、それが一つの装飾にまで高められています。

つまり、構造の合理性や実用的な装飾がそのまま建築表現にまで高められたのです。ここに表層を単に飾り、目を楽しませるだけの装飾は忌避されたのです。

本展覧会では、近代建築運動の担い手の一人であるル・コルビュジエの初期から晩年の作品に至るまでの表層表現に視点を絞り、コンクリート打ちっぱなしで一括されがちな彼の表層表現を見ながら彼の建築思想の変化を探ります。


会場: ギャルリー・タイセイ
入場料: 無料
時間: 10:00~17:00
休館日: 毎週土・日曜日・祝日
住所: 〒163-0690 東京都新宿区西新宿1-25-1 新宿センタービル17F
TEL/FAX: 03-5381-5510 / 03-5381-5511
URL: http://www.taisei.co.jp/galerie/

by koso2.0 | 2005-04-19 01:10 | ギャルリー・タイセイ


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