カテゴリ:INAXガレリアセラミカ( 11 )


2005年 12月 04日

加藤ひろみ 展 ― 陶 繭の森 ―



期間: 2005/12/06~2005/12/26

加藤さんの作品は、カラフルな細い土紐を透けたかごに仕立てるように、幾層にも重ねてかたちづくる陶のオブジェです。
1点の大きさは40cm四方。モチーフは、森に隠れている植物やキノコのイメージだそうですが、小さなキノコがポコポコと増殖する様子や、アメーバが縦横に触手を伸ばしていくような有機的なフォルムが特徴です。
また、釉薬を土に練りこんだ色土のパステルグリーンやレモンイエロー、ペールブルーが爽やかです。さらに網目の間には、象嵌技法で細やかな色土も仕込まれてイタリアの大理石の模様のような複雑な表情を見せます。
陶でありながら、優しい色彩と透過する網目によって、風が吹き抜けるような軽やかな印象の作品です。
加藤さんは今年美大を卒業したばかりで、今展が初めての展覧会開催となります。当初、陶芸ではなく環境デザインへ進むことも考えていた加藤さんは、倉俣士朗の家具デザインに刺激され、陶の制作の課程でも空間を意識することが多いと話します。土と対話するように掌で包み込んでつくり上げる作品がある一方で、土を細く薄く伸ばして貼り合わせていく加藤さんの作品は、空気を包み込んで風船のように膨らみ、中空へ触手を伸ばしながら、空間と同一化しようとしているようにも感じられます。
また、装飾や文様にも興味を持ち、大学では象嵌による模様づけの仕事を数多くした後に、かたちと模様を一体化させたいとして現在のかたちが生まれています。
生命力を感じさせるフォルムですが、端正な型技法の積み重ねでできています。今展では8点ほどが展示される予定です。

URL: http://www.inax.co.jp/Culture/2005_12/c_12kato.html


会場: INAXガレリアセラミカ
入場料: 無料
時間: 10:00~18:00
休館日: 毎月第1・3水曜日
住所: 〒163-1520 東京都新宿区西新宿 1-6-1 新宿エルタワー20F INAX 新宿ショールームL21
TEL/FAX: 03-3340-1700 / 03-3347-1700
Email: xbn@i2.inax.co.jp
URL: http://www.inax.co.jp/Culture/top/tokyo.html
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by koso2.0 | 2005-12-04 14:56 | INAXガレリアセラミカ
2005年 11月 27日

山田 舞 展 ― 白磁のキュービック・ウォール ―



期間: 2005/11/08~2005/12/01

山田さんの作品は、白磁土でつくったくぼみのあるキューブ700個を80cm×300cmに積んだ、幾何学形の陰影が美しい壁状の立体です。
ひとつ8cm四方のキューブの一面に漏斗のような凹みがついています。空気を吐き出した瞬間をとどめたようなかたちのイメージで、その様が数百個連なることで、壁がまるで呼吸をしているようにかすかに動くように見えます。また、型成形によるエッジのたったキューブなのですが、やきものの性質である焼成環境の相違による僅かな表情の違いによって、一層有機的なイメージを与えています。
山田さんは、今年美術大学を卒業したばかりで、今展が初めての個展開催です。
大学の専攻を陶芸科か立体造形のどちらに進むか悩んだと語るように、その作品は、やきものに代表される窯のサイズや成形による土の物量感から離れ、やきものによる立体造形や、空間インスタレーションと呼びたくなる、自在なダイナミズムを持っています。
作品は、例えば泥しょうが流れて木の葉のようなかたちに固まったものを、数百個まとめてリング状にし、それらをいくつも鏡の上に展示した作品などは圧倒的な量感を見せました。
土や磁土という素材に軽やかに向き合って、現れ出るやきものの表情の変化に夢中になってきた山田さんは、かすかな動きや陰影をもった重層的な構築物を創造します。
今展ではキューブ700個による「Tempt air into breathe」1点を展示します。

URL: http://www.inax.co.jp/Culture/2005_11/c_11yamada.html


会場: INAXガレリアセラミカ
入場料: 無料
時間: 10:00~18:00
休館日: 毎月第1・3水曜日
住所: 〒163-1520 東京都新宿区西新宿 1-6-1 新宿エルタワー20F INAX 新宿ショールームL21
TEL/FAX: 03-3340-1700 / 03-3347-1700
Email: xbn@i2.inax.co.jp
URL: http://www.inax.co.jp/Culture/top/tokyo.html
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by koso2.0 | 2005-11-27 02:20 | INAXガレリアセラミカ
2005年 09月 12日

金 峻永 展



期間: 2005/09/06~2005/10/02

金さんの作品は白磁の照明器具です。小さな四角形、長方形の白磁を、ピラミッドや階段のように組み合わせた立方体が基本フォルムになっています。エッジのきいた端正なかたちは、都市の重なりあうビルの明かりのように、階下の灯りが階段を渡って光のグラデーションを作り出します。透過と発光と陰影のニュアンスを演出します。
ひとつのデザインは、型成型による同じかたちのパーツを組み合わせ、ずらしたり、離したりしてつくられています。今展では横一列に数メートル並べた動きのあるデザインの壁かけ作品が2点、台の上に置くタイプ1点の計3点が出品されます。   切子ガラスのように繊細な階段のレリーフが入ったデザインでは、階段の縁がオレンジ色にほのかに染まり、中でかがり火がきらきらひかりながら灯っているような演劇的効果を上げています。
金さんは韓国の美術大学で陶磁器を専攻した後、日本の美術大学の研究留学生として来日しました。出身地済州道の風景にある石をモチーフにした照明作品は、河原の石が光ったら良いなと思ってつくられ、中に赤、オレンジ、青、緑の電球を仕込んだ白磁の石をたくさん並べて、幻想的な情景をつくりました。
プロダクト・デザインを目指して来日後は、現代建築が重なり合う都市の風景に魅せられて、そこから今展の作品も生まれました。箱型だけではなく、球が挟まっていたり、真中が突き抜けていたり、さかさまの三角形などがある現代建築のデザインに、金さんは積み木遊びのような自由自在で無限の可能性を感じています。

URL: http://www.inax.co.jp/Culture/2005_09/c_09kim.html


会場: INAXガレリアセラミカ
入場料: 無料
時間: 10:00~18:00
休館日: 毎月第1・3水曜日
住所: 〒163-1520 東京都新宿区西新宿 1-6-1 新宿エルタワー20F INAX 新宿ショールームL21
TEL/FAX: 03-3340-1700 / 03-3347-1700
Email: xbn@i2.inax.co.jp
URL: http://www.inax.co.jp/Culture/top/tokyo.html
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by koso2.0 | 2005-09-12 21:41 | INAXガレリアセラミカ
2005年 07月 13日

安田幸正 展 ― 陶 青い宙そらのかたち―



期間: 2005/07/08~2005/07/31

安田さんの作品は、目も覚めるようなセルリアンブルーやコバルトブルーの艶やかな色彩をした陶の立体です。陶土をたたら板にして張り合わせたようなデコボコの球体や、さかさまにしたお皿で口を封じたような円柱型、ねじりんぼうのような受け皿型など、遠目には花器や幾何学形態のようでありながら、近づいて見ると、もうひとつ捻られたかたちが奥深く、かつシャープで独特の存在感を放っています。
1点の大きさは40~50cm四方です。
抜けるような真夏の空や、手を入れれば染まってしまいそうな海の鮮やかな色彩が透明釉で包まれ、今水から上がったような、濡れた質感と清涼感があります。
また形態の、土による力強いストロークやダイナミックなウエーブも柔らかく表現されて、生き生きとした造形性を持っています。
安田さんは窯業地、岐阜県土岐市で製陶業を営む家に生まれました。幼い頃より、ものは何でできているのか、その成分に非常に興味を持ち、大学で物質化学を専攻してから家業を継ぎました。作品は宇宙がテーマで、銀河に魅せられ、星の成長や消滅、無数の変容などがそのモチーフとなっています。
土の持つ色彩の多様さと窯の炎がもたらす化学反応のバリエーション、釉薬となる土や鉱物の豊かさは、まさに地球自体の豊かさなのだと改めて感じさせられる作品です。
公募展で多くの作品の中にあって煌き、小さな画廊スペースの中では猛々しいほどの存在感を放っていた安田さんの作品7~8点を一堂に会して東京で初個展を開催致します。

URL: http://www.inax.co.jp/Culture/2005_07/c_07yasuda.html


会場: INAXガレリアセラミカ
入場料: 無料
時間: 10:00~18:00
休館日: 毎月第1・3水曜日
住所: 〒163-1520 東京都新宿区西新宿 1-6-1 新宿エルタワー20F INAX 新宿ショールームL21
TEL/FAX: 03-3340-1700 / 03-3347-1700
Email: xbn@i2.inax.co.jp
URL: http://www.inax.co.jp/Culture/top/tokyo.html
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by koso2.0 | 2005-07-13 01:19 | INAXガレリアセラミカ
2005年 06月 02日

川越里美展 ―棘と羽をもつ陶体―



期間: 2005/06/03~2005/07/04

川越さんの作品は、直径3mm程の細い棒状の磁土を、支持体が見えないほどびっしりと、ヤマアラシの棘のように立てて、かたちづくる球体や卵型の立体です。
1点は40cmほどの大きさで、棒はコバルトブルーに釉掛けされ、切り揃えられた白い口との対比が、海中生物のように鮮やかです。1本1本の陰影や付ける角度によって、海流に踊る珊瑚や、草原に広がる風紋のような躍動感が走ります。棒の長さが長いほど表面では間隔が開き、花火の光や噴水の水の広がりのような煌きがあります。また、棒が短く表面の密度が濃いほど、針やウニや栗のイガに似た、鋭さや刺すような強さがあります。
深緑色のものもあり、部分的に短く切り揃えられた面が断層のように広がっていて、鉱石のマラカイトのような硬質で艶やかなイメージです。
川越さんは陶芸を始めて10年ほどになります。初期より、水を入れた水槽に小さなやきものの玉をいくつか浮かべ、水槽をシーソーのように動かして見せる作品などで、やきものの重さのイメージを変容させようと試みてきました。
花のかたちをつくるときも、陶板状に抽象化した淡いピンク色の花びらを1枚1枚並べ立て、土ならではの柔らかくて、ほっこりとした優しい雰囲気を表現します。こうしたかたちは、プロダクトデザインやグラフィックデザインなどではよく見かけるスタイルですが、プラスティックやアクリルなどの合成素材にはない、土のしなやかさ、滑らかで粘り気のある質感が独特です。モチーフを自然に求め、細かな土のパーツを集積してつくることで、風にそよぐ軽やかさや、尺取虫の動きのようなムーブメントが生まれています。ブルーとホワイトの対比には、海中にいるような清々しい鮮烈さと、白磁の冷やかなる力強さがあります。
すでに関西では受賞を重ねている作家ですが、今展が東京で初めての個展開催となります。

URL: http://www.inax.co.jp/Culture/2005_06/c_06kawagoe.html


会場: INAXガレリアセラミカ
入場料: 無料
時間: 10:00~18:00
休館日: 毎月第1・3水曜日
住所: 〒163-1520 東京都新宿区西新宿 1-6-1 新宿エルタワー20F INAX 新宿ショールームL21
TEL/FAX: 03-3340-1700 / 03-3347-1700
Email: xbn@i2.inax.co.jp
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by koso2.0 | 2005-06-02 01:20 | INAXガレリアセラミカ
2005年 05月 03日

くごうあい展 ―やきものthinking―



期間: 2005/04/29~2005/05/30

くごうさんの作品は、磁土でつくった照明やフェンス、建築物の装飾のようなかたちをした立体です。真っ白なものもあれば、一面カラフルな水玉が描かれているものもあり、工業製品のような端正さと、謎めいた寓意的なフォルムをあわせ持っています。それぞれ1m四方の大きさの作品を数点、点在させて会場を構成します。
白磁に淡いグレーで水玉が描かれている作品は、ギャラリーの白壁に掛けられ、そこに照明による同系色の影が落ちて、全てが一体化したように見えます。錯視を意識した作品で、土ややきものの持つ、重さや厚さを感じさせない存在感を表現しようとした、軽やかで華やかな作品です。
ベルトのバックル、花のつぼみのようなかたちを稜線だけで表現した作品は、「ooze...」(流れる、染み出る)とタイトルがつけられ、一筆描きや生クリームを搾り出したようなラインが、伸びやかで躍動的です。上から下へ、或いは下から上へ、赤、黄、緑、青、紫の、光の色のグラデーションが水玉につけられ、ポップなサインや広告を見ているような楽しさがあります。
くごうさんは技法も形態もさまざまな作品を作り出しますが、いつも意識と無意識の境界であらわれるものを作品にしたいと思ってきました。
たとえば色覚検査表の大小の水玉の集合体がきっかけの作品がありますが、イメージはどんどん広がって、やがては当初のイメージが消え、まるで違うものが生まれます。最近のモチーフ「回復」のひとつからは、ナースキャップを使った作品が生まれました。キャップと長い髪がうねり落ちるかたちは、磁器土の柔らかな質感と相まって有機的な強い存在感を感じさせます。
くごうさんは美術大学を卒業後、現在大学の非常勤講師などをしながら作品を発表し続けています。多様な作品から、真摯でやきものを試行し、思考していることを感じさせられます。

URL: http://www.inax.co.jp/Culture/2005_05/c_05kugo.html


会場: INAXガレリアセラミカ
入場料: 無料
時間: 10:00~18:00
休館日: 毎月第1・3水曜日
住所: 〒163-1520 東京都新宿区西新宿 1-6-1 新宿エルタワー20F INAX 新宿ショールームL21
TEL/FAX: 03-3340-1700 / 03-3347-1700
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by koso2.0 | 2005-05-03 11:48 | INAXガレリアセラミカ
2005年 04月 03日

永谷一馬 展 ―内発の幾何学陶―



期間: 2005/04/05~2005/04/26

永谷さんの作品は円錐や直方体など、シンプルな幾何学形態をした陶のオブジェです。黒土に粉が吹いたように白い粒子が浮かび上がっていたり、乾いたコンクリートに土星のような縞模様が浮き上がっているといった、豊かな表情を持っています。20cm四方の作品が1点1点展示台に乗せられて展示され、会場全体が緊張感あふれた小宇宙といった趣です。今展では、台に乗らない作品を含め8点ほどが出品される予定です。
エッジの立った円柱や半円といったかたちは、いずれも石膏による型成形で、たたらを剥ぎ合わせてつくるために、内側は空洞になっています。それによって焼成した時に、自然にひびや亀裂が走り、また土に混ぜた釉薬や鉄や銅の作用によっても、固く丸めた土団子や、三和土のような自然の土や鉱物を彷彿とさせる表情が出ていて魅力的です。幾何学形というかたちのシンプルさと、古びた表情。このような作品は今までもありましたが、永谷さんの作品からはシンプルな形態が内に秘めているエネルギーのようなものが強く感じられます。
 永谷さんは昨年美術大学を卒業後、今は制作に没頭する毎日を送っています。一旦自分の手を離れて窯で焼成することによって、自然がつくる作用を楽しめるためにやきものを素材に選びました。絵画や彫刻では、タッチが自分をそのままに表現してしまうように感じてしまい、かえって素直になれないのかもしれません。それは写真や映像表現を選ぶ感覚に似ていて、表現したいことをストレートに表わすために、あえて見慣れた既存の媒体をもちいるかのようです。やきもののテクスチュアを間接的な感覚を通して獲得しようとしていることが、逆に新鮮です。
 今展は永谷さんの東京での初個展開催となります。繊細さと鋭さと、宇宙を捉えたような重厚さをあわせ持った、土による新しい表現をご覧下さい。

URL: http://www.inax.co.jp/Culture/2005_04/c_04nagatani.html


会場: INAXガレリアセラミカ
入場料: 無料
時間: 10:00~18:00
休館日: 毎月第1・3水曜日
住所: 〒163-1520 東京都新宿区西新宿 1-6-1 新宿エルタワー20F INAX 新宿ショールームL21
TEL/FAX: 03-3340-1700 / 03-3347-1700
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URL: http://www.inax.co.jp/Culture/top/tokyo.html
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by koso2.0 | 2005-04-03 15:42 | INAXガレリアセラミカ
2005年 03月 01日

藤井志帆 展 ―空中の陶柱―



期間: 2005/03/04~2005/03/30

藤井さんの作品はタテヨコ1~2mの格子状の内部を持つ大きな陶のオブジェです。窓のたくさんあるビルディングのように、ブロック状や格子状の構造部分が露出し、それを包む外側は、白い泡の弾けた痕跡に覆われた淡いベージュ色の肌の壁で、地層の一部が空中に露出した状態のようにも思えます。
すべて手練りでつくられていますが、大きな作品は紙の図面の上で幾度も計算し、土で全体を完成させた後に、パーツに切リ分けて焼成して再度ジョイントするため、手づくりロボットのようにつぎはぎだらけで素朴さを感じさせます。
大きさや幾重にも重なる複雑な構造部分から、やきものとは思われずに既存の材料や構築物をベースに制作された作品と思われることもあり、迫力があります。
大きな作品はそれだけで存在感や威圧感を与えますが、柔らかさと強さをあわせ持った藤井さんの作品は、大きな木のように大きな土壁のように、私たちの側に存在して安らかな気持ちにさせます。
藤井さんは照明デザイナーからやきものの世界に入りました。舞台美術や演出、商業建築のライトアップをしているうちに、すべてを自分の手でつくりたいというものづくりの欲求が起こり、陶芸教室の門を叩きました。興味は広範囲で、やきものの性質を愛しながらも、やきものにとらわれることなく自分サイズの作品の制作を目指しています。
まだやきものの入口に立ったばかりですが、経験の生きた空間構成の美しい作品を展示します。今展では高さ130cm、長さ220cmのオブジェ1点が登場します。会場でまわりをグルグルまわって、藤井さんの世界を体験してみて下さい。

URL: http://www.inax.co.jp/Culture/2005_03/c_03fujii.html


会場: INAXガレリアセラミカ
入場料: 無料
時間: 10:00~18:00
休館日: 毎月第1・3水曜日
住所: 〒163-1520 東京都新宿区西新宿 1-6-1 新宿エルタワー20F INAX 新宿ショールームL21
TEL/FAX: 03-3340-1700 / 03-3347-1700
Email: xbn@i2.inax.co.jp
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by koso2.0 | 2005-03-01 01:40 | INAXガレリアセラミカ
2005年 01月 31日

高田美沙 展 -うつわの春-



期間: 2005/02/03~2005/03/01

高田さんの作品は植物モチーフをデフォルメして、白磁に青の濃淡でドローイングをしたお皿やカップなどの器です。
いずれもゆりや矢車草やレンゲなど、春や秋のやわらかなかたちを持った実際の植物を写生した後、幾度となくデフォルメを繰り返し、自然のかたちを感じさせながら、大きく丸めたり、幾何学的な連続模様にしたりと、伸びやかで愛らしく、今を感じさせるみずみずしい姿に生まれ変わっています。
いつもオブジェ作品の多いINAXガレリアセラミカですが、高田さんは自分の作品を、皆さんにいつも側に置いて日常的に使って欲しいと考えています。
白磁に植物柄の器は、古今東西やきものの代表選手で、様々な時代や窯の特色が今も連綿と愛され続けています。白い余白をたくさんとった構図、水墨画のような単色の濃淡の表現、季節感のある自然モチーフは控えめで、おひたしや汁ものや、あるときは花器にもなりうる、器に適したスタイルでもあります。
美大を卒業したばかりの高田さんの作品は、清楚でありながら、ドローイングが絵画のように主張して、時には生けられた本物の花と描かれた花が競い合うこともあります。そうした作品の強さも、古今東西をリミックスした今の時代の気分にぴったりです。
高田さんは淡路島で育ちました。京都の大学へ通うようになって、改めて故郷の自然を自覚したと言います。瀬戸内海の陽光のきらめき、おだやかに丸く低い山、吹き渡る優しい風。そうした自然の要素を感じさせる高田さんの作品は、私達の気持ちをゆったりと受けとめて、一服の清涼感を与えてくれます。
今展は高田さんの東京での初めて個展開催となります。高田さんの器で、皆様に一足早い春の訪れをお送り致します。

URL: http://www.inax.co.jp/Culture/2005_02/c_02takata.html


会場: INAXガレリアセラミカ
入場料: 無料
時間: 10:00~18:00
休館日: 毎月第1・3水曜日
住所: 〒163-1520 東京都新宿区西新宿 1-6-1 新宿エルタワー20F INAX 新宿ショールームL21
TEL/FAX: 03-3340-1700 / 03-3347-1700
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by koso2.0 | 2005-01-31 15:54 | INAXガレリアセラミカ
2005年 01月 23日

畑 絢子展 -まだここにない陶景へ-



期間: 2005/01/07~2005/01/30

畑さんの作品は、和紙のような薄い白磁の花が、50cmの高さの細いステンレスの茎の先で揺れている、儚げで幻想的なやきもののインスタレーションです。数十本が空間いっぱいにコスモス畑のように展示される様は、無限に清らかな異空間に囲まれるような体験です。
畑さんの作品の多くは、「ツキノハナ」「月跡」「宙ノ路」と名づけられ、実際には見ることのできないものや、物質としてのかたちを持たないものをモチーフにつくられています。「ツキノハナ」は、天体望遠鏡や写真でしか見ることのできない月面クレーターや無重力、限られた光の世界などから、例えば月に花が咲いたらどんな花だろうかと言う想像でつくられました。落ちたら割れてしまうやきものの特性に挑むように、薄い白磁を振動や空気の動きでゆらりふわりと動かせてみせて、見る者をざわざわどきりと不安にさせ、怪しい気持ちのうちに感動させます。
例えば、私達が空という巨大な空間を上っていくとしたら、どんな感じなのか。水泳をする時のように水を掻く感じなのか、ジェットコースターに乗った時のように体が外に放り出されるような感じなのか、それとも飛行機に乗った時のように思いがけない抵抗を感じるのか。そんな想像をかたちにしたのが、畑さんの作品です。
金沢美術工芸大学大学院を卒業後、勤務先の広島へ移って制作を続け、昨年朝日陶芸展にて秀作賞を受賞し、今回が東京での初個展開催となります。
今展では「ツキノハナ」がさらに新たなるかたちになって登場します。会場では、これまで壊れそうで恐くて側に近寄れなかった作品群の中を、実際に歩いて頂ける展示プランとなっています。

URL: http://www.inax.co.jp/Culture/2005_01/c_01hata.html


会場: INAXガレリアセラミカ
入場料: 無料
時間: 10:00~18:00
休館日: 毎月第1・3水曜日
住所: 〒163-1520 東京都新宿区西新宿 1-6-1 新宿エルタワー20F INAX 新宿ショールームL21
TEL/FAX: 03-3340-1700 / 03-3347-1700
Email: xbn@i2.inax.co.jp
URL: http://www.inax.co.jp/Culture/top/tokyo.html
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by koso2.0 | 2005-01-23 23:30 | INAXガレリアセラミカ